2007年9月30日 (日)

建築用語辞典 電気・衛生給排水

⑬トイレの防音配管

水洗便所の出現で、トイレはどこにでも出来るようになりました。1階にも2階にもトイレがあるのが普通になりましたが、困った問題も発生しました。どこにでも出来るトイレが、玄関の上や、寝室の上、キッチンの上などに来てしまうことも有るのです。来客中や、就寝中、食事中に上から排水音が聞こえるのは、決して気持ちの良いものではありません。そこで先ずは、そのような場所にトイレを持って来ないのが設計上の考慮する点ですが、どうしても重なってしまう場合がありますので、その時は配水管に防音を施します。最近は防音(消音)配管が、既製品でも出回って来ましたが、以前はトミジ管という耐火被覆材で包んだパイプを使ったり、配管を断熱材で包んだり、いろいろ工夫をしました。大きなビルなどは配管専用のシャフトがあるので、それほど問題にならないのですが、木造住宅など自由度が高い反面、このような問題も発生します。

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建築用語辞典 電気・衛生給排水

⑫貯湯槽

マツザワ設計で貯湯槽というと、OMソーラーから使用が始まっています。太陽熱で冬は床暖房、夏はお湯採り・・・そのお湯を貯めて、台所やお風呂で使うための仕組みの一部です。夏に屋根の温度は80度以上になります。その熱を利用して、お湯を作ります。不凍液を利用して、集めた熱を貯湯槽で水に伝え、40度以上のお湯を作ります。多少の問題は有りますが、そのお湯を給湯機経由で使用します。夏だと1日に2回くらいタンクいっぱいのお湯が採れます。我が家では暖房を多少犠牲にはしますが、冬もお湯採りモードです。

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2007年5月 4日 (金)

建築用語辞典 電気・衛生給排水

⑪蛍光灯

電球がいいな~とは思っていますが、蛍光灯も必要な所には使います。電気代も電球ばかりでは大変?ですし、電球の寿命も蛍光灯は問題外に長いので、交換を気にする場所も蛍光灯ですね。また、作業のために明るさを必要とする場所も蛍光灯には敵いませんね。最近はマンションも夜、白く見える部屋が減って、電球の色になりました。やたら白いのは日本の特徴のようですね。効率や性能の時代から、だんらんややすらぎ等を意識するようになって来たようです。やっと・・・。

電球と蛍光灯。使い分けが必要ですね。最近は店舗照明などで開発された様々な電球が出て来ました。おしゃれですが、よく考えて上手に使いたいですね。

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建築用語辞典 電気・衛生給排水

⑩ボール球

直径10センチ弱のまん丸のボール球をうちでは良く使います。電球です。

先ずは安い・・・という理由です。それと出来る限り目立たない、主張しない照明器具を付けたいという考えから選んでいます。木の柱や梁が見える、また板がたくさん使われている家では、このボール球が木を活かしてくれます。最近はこのボール球の形をした電球色の蛍光灯が出ていて、電気代を考えて使うことも多くなりましたが、やはり色は電球の方が良いですね。食事が美味しく見えます。居間や食堂は出来るだけ電球にしたいと思っています。人にやすらぎや落ち着きを与えるのは電球の方が優れているように感じます。また、短時間使用するところも電気代を考えると電球でも十分です。

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建築用語辞典 電気・衛生給排水

⑨架橋ポリエチレン管

まあ、こんな話は一般の建て主さんには関係の無い話なのですが、流れとして、また好きな方のために・・・。

昔は水道管は塩ビライニング鋼管が使われ、現場でネジを切って、つないでいたものです。それが塩ビ管の接着に替わり、まあ塩ビ管の性能の変化はありましたが、施工性の向上やメンテの問題、そして環境問題も含めて、徐々に見直されて、今多いのは架橋ポリエチレン管による施工ですかね?ステンレス管も魅力ですが、まだ価格の問題か?あまり普及はしていないようです。水道管がジャバラのチューブの中に入っているサヤ管ヘッダー方式も多くなりました。元々はマンション等でのメンテで考えられたものかな?と思っていましたが、住宅でも多く用いられています。まだきちっと使われているケースは少ないようですが、ジョイントがない架橋ポリエチレン管(ビニールホース程ではありませんが自由自在に曲がる)による施工は、施工ミスも少なく、施工も、メンテも楽です。確かガス管がフレキシブル配管?になったのは早かったと思いますが、出来るだけジョイントを減らすのは大切な事です。

床暖房も温水式をいつも用いますが、この配管も銅管ではなく、架橋ポリエチレン管で、ジョイントも最小限で行っています。耐久性も銅管に劣ることは無さそうです。

この様に施工性を上げるためと、メンテの負担を減らす為の技術も、建て主にもコスト面や安心感?で貢献しているので、他の様々な合理化と比べても許せちゃいますね。

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2007年4月22日 (日)

建築用語辞典 電気・衛生給排水

⑧消音

消音とか遮音はいろいろなところで行いますが、ここでは排水管の消音のお話しです。平面計画で工夫をしますが、どうしても居室や玄関の上にトイレが来たり、台所が来たりする事があります。家族だから音ぐらい我慢すれば・・・で済めば良いのですが、なかなかそうは行きません。玄関で接客中に上でトイレの音がするのも困りますし、またトイレに入れなくなるのも困りますね。寝室の上に台所が来て、時間帯によっては洗い物の音が寝ている上でするのも困りものです。以前はトミジ管といって、塩ビのパイプにスレートのようなもので覆った(耐火目的)パイプをよく使いましたが、今は消音部材が出回っていて、後でクレーム処理で困るなら、先にやってしまった方が・・・で、出来る限り施工してもらっています。その他にも断熱材を利用したり、配管ルートを変えるなど方法はいろいろです。そんな小さな積み重ねで家が出来上がって来ます。

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2007年2月18日 (日)

建築用語辞典 電気・衛生給排水

⑦配線ジャクリ

何だか分からない言葉ですね。ジャクリ・・・しゃくる・・・削ったり、溝をつけるそんな意味で使っていますが、電気の配線のために梁や柱などの構造材に、あらかじめ溝をつけて置く事を言います。普通は天井裏に配線は隠れてしまうので、こんな事はしなくて良いのですが、うちの設計では構造材を見せる事が多く、このような必要が出ます。

工事中に削るのは大変なので、構造の加工時に溝を付けて置きます。電線を何本くらい、ここを通すのか?決めて置かなければなりません。安全を見て、少し余分に用意しますが、プレカットにしても、手加工にしても、結構打合せは大変です。

ついでに、ちりジャクリなんてものも、この時期に決めます。左官の塗りじまい(柱や梁との接点)をきれいに見せるために、溝を付けます。その他にも天井板や床板の納まりなども検討して、溝を付ける事もあります。

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2007年1月 6日 (土)

建築用語辞典 電気・衛生給排水

⑥照明器具

これは建て主にとっては結構楽しめるところかも知れません。キッチン・ユニットバスを選ぶのはハウスメーカーの住宅では楽しみの一つです。でも、うちの設計では選ぶのは殆ど食卓のペンダントと吹抜けの照明くらいです。結構木と漆喰の家では、照明は脇役に徹してもらっています。電球の暖かな色を活かす程度で、極力目立たない器具を選びます。せめて食卓や吹抜けくらい・・・で、2~3点選んで、その中から選んでもらっています。特に希望があればそれに合わせた設計をしますが、それ以外はほぼこんな決め方です。

照明はあまり目立たないのが1番と考えています。でも、きれいな、シンプルなものを選んでいます。

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2006年9月24日 (日)

建築用語辞典 電気・衛生給排水

今後の予定です。⑤TOTOとINAXまで終りました。

電気・衛生給排水
換気扇+タイマー、スイッチコンセントのプレート、調光器、フットライト、TOTOとINAX、照明器具、配線ジャクリ、消音、架橋ポリエチレン管、ボール球、蛍光灯、貯湯槽、トイレの防音配管、タンクレストイレ、

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建築用語辞典 電気・衛生給排水

⑤TOTOとINAX

ちょっと変なタイトルですね。今は業界もいろいろややこしくなってはいますが、衛生給排水機器の大手2社です。設計事務所は比較的TOTOを選ぶ事が多いと思います。昔はINAXカタログにもTOTOの品番が書いてあったくらいです。でも、今は販売ルートも水道屋さんの管材ルートから、工務店の建材ルートに変わって、商品もINAXが垢抜けたものを出して・・・結構対等にやっていますね。私が選ぶ場合、工務店の仕入れルートに合わせる場合が多くなりました。同程度だったら安い方が良いですよね。でも、TOTOの便器は掃除がし易い!なんて言われると、変えたりもします。

TOTOかINAXはかわいい悩みで、今は建て主がNETで買う次代に入って来ました。これは結構厄介な問題で、工事を伴わない(自分で出来る)なら責任問題は発生しなくて良いのですが、いろいろ絡んで・・・大変です。リスクの負担をどうするか?だけの問題かも知れませんが、建て主もそのあたりはしっかり学んでおく必要があります。安ければ良い・・・訳ではありません。

最後は家は自分で造るのがいい!って事になるのでしょうね。「責任」結構重くのしかかって来ますね。

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2006年8月11日 (金)

建築用語辞典 電気・衛生給排水

④フットライト

なかなか先に進みませんね。原稿も仕事も、雑用も溜まってしまいました。

フットライトはマツザワ設計仕様では、階段の足元などに付ける器具を示します。コンセントに差し込んだ小さな懐中電灯のようなもので、暗くなったり、停電した時に点灯します。スイッチを切っておけば点灯しませんし、常時充電していますので、いざという時は外すと懐中電灯にもなります。以前は丸い電球が付いた自転車のライトのような形状でしたが、今はオレンジの光を放つかわいらしいものになりました。常夜灯のような働きもしますし、器具を外すとコンセントが出てきますので、掃除機の電源?にもなります。

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2006年7月23日 (日)

建築用語辞典 電気・衛生給排水

③調光器

なかなか先に進みませんが、ちょっとでも書ける時に書いておかないと・・・。うちの設計で調光器は居間、トイレ、廊下、寝室などに出て来ます。最近、施主の希望で器具が蛍光灯に代わって、スイッチも変更になる事が良くありますが、居間の調光器は食事をする時、お茶を飲む時、団欒の時、くつろぐ時・・・など、様々な状況で光量を調整します。食事は蛍光灯ではなく、電球で・・・と思っているのですが、明るさと電気料金で覆る事も多くなりましたが、調光器を付ける事で省エネも可能になるので、説得する為にも必要です。トイレに付けるのは、夜トイレに行った時にまぶしい経験が皆さん、おありかと思いますが、夜中は光量を落として置くためです。廊下も同じく夜中対策や省エネ対策です。寝室にダウンライトを設ける時も、調光器を付けます。明るさを必要とする時と、必要としない時によって、場を演出します。

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2006年5月29日 (月)

建築用語辞典 電気・衛生給排水

②スイッチ・コンセントのプレート

以前はステンレスプレートのヘアーラインで指定していましたが、いつからか?新金属なる名称のプレートになっていました。同じようなものですが、松下の新金属?は指紋などの汚れが目立たなく、スッキリしています。長年(まだ10数年ですが)使っていても、それ程欠点は見えて来ません。

世間は白いプラスチックが主流ですが、やっぱり時間が経つと・・・。木や漆喰を使った家なので、このあたりもしっかり選んで置きたいですね。プラスチックがきれいなのは、始めだけなのですが、新しい商品は皆、白だったりして、新しい機能を希望されると、プラスチックの白になったりします。まあ、いろいろありますが、その場その場で一番良い答えを探しながら進めるしかありませんね。

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2006年5月21日 (日)

建築用語辞典 電気・衛生給排水

①換気扇タイマー

随分前になりますが、前は遅れスイッチなんかを付けていました。トイレを出て、3分くらい廻って止まるスイッチです。でも、要らない時も廻っているので、どうしようかな?って考えて、今のタイマー付きの換気扇にしていますが、どちらかと言うと常時換気が良いのかも知れませんね?室内の例の4☆関係の換気が必要になりますので、回しっ放しでも良いのかも知れません。実際自宅ではタイマーを常時にしてあります。家全体の換気を考えなければなりませんが、トイレから排気する事自体問題はありませんよね。

うちであとタイマーを付けるのはお風呂です。壁・天井を木にする事が多いので、ほとんどタイマーを付けて、出たら1~2時間くらい回してもらっています。窓もルーバーサッシにする事が多くなりました。一時、気密の問題でルーバーサッシが消えつつありましたが、また復活です。

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2006年5月18日 (木)

建築用語辞典 構造 

⑯化粧梁のサイズ

県産材の家も、国産材の場合も梁はほとんど杉です。環境の為、林業の為もありますが、今国内には杉がいっぱい育って、切られるのを待ってます。強度的には松や桧に少し劣りますが、構造材としては十分です。

120角の柱で設計をしていますが、梁は当然、幅は120以上です。柱も通し柱は150だったり、たまに大きな柱が混ざります。今、工事が始まった「蓮田の家」は150角と180角がたくさん混ざっていますが、これは1年以上前に伐採し、製材、天然乾燥をした西川材を建て主が購入し、今回使うからです。180角の通し柱は3階建ての今回の住宅の為に製材しました。

本題に戻りますが、杉の梁は多少大きな断面で使用しています。梁としての強度の件もありますが、仕口や継ぎ手の強度も考えています。また、国産材はたくさん使う必要があり、価格的にも杉は安いので、たくさん使っています。板も厚く使います。化粧の梁の場合は特に断面寸法は考えます。縦横のバランスで、必要強度以上の断面を使ったり、梁成(高さ)を大きくすると、バランスも悪く、天井の納まりにも問題が出たり、不経済(大きな丸太は高い)にもなるので、幅でカバーする事もあります。構造的には幅で同じ力を期待すると不経済なのですが、仕方なく120×360の代わりに、240×240や270×270を使う事もあります。360の梁が取れる丸太は太いので、材積の割には高くなるので、材積が大きくても細い丸太で取れる角材の方が安くなったりします。何度か240角などを使っていますが、なかなか見た目も良いので今後も使うでしょう。

梁幅も120,135,150,180くらいまで良く使います。杉の梁はどちらにしても、注文品になってしまいますので、いろいろ使います。もし、規格化が進み、廉価で流通したら、流通しているサイズをたくさん使うつもりです。

最近、千葉の小山建築工務さんとお付き合いをしていますが、ここは梁幅105です。初めはちょっと嫌だったのですが、見てみると240の梁くらいはきれいですね。スッキリして!但し、断面欠損の少ないクレテック金物を使ったりしています。だから、大丈夫なんです。いろいろ工夫が必要ですね。

ついでに・・・私は面皮(角に皮が付いている)柱を良く使います。これは丸太に近い寸法で使いますので、小さな原木から大きな柱が取れるからです。まあ、白太を含むので多少問題点もありますが、工夫しながら使っています。でも、この面がまた魅力的なんです。ちょっとナグリ仕上のようにしたりしますが・・・。

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2006年5月15日 (月)

建築用語辞典 構造

⑮大垂木

いつからか?マツザワ設計の標準仕様になった「大垂木」。通常3尺間隔で母屋がある時は、垂木のサイズは40×45くらいで、6尺間隔の時は45×105にしていますが、屋根材によっても違いますし、軒の出にもよります。かつてはいろいろ有りましたが、今は全てと言って良いほど120×120を3尺間隔に入れます。それも、当然化粧で使います。これが始まったのは恐らく、野地板に厚板を使うようになった為でしょう。それまでは、こんな化粧野地板と登り梁の組合わせは何度も設計していますが、有っても10軒に1軒くらいだったでしょう。

まあ、昔を思い出しても仕方ありませんが、間伐材の編成材を使った頃はまだ「大垂木」は常用ではありませんでしたから、その後の杉の厚板30ミリ、40ミリを使い始めてからでしょう。国産材をたくさん使いたいから、厚い板をたくさん使う・・・で、厚い板は隠してはもったいない!・・・で、見せるからには垂木も見せる。そして、板の方向も確か、初めは縦にしたりしていましたが、ジョイントの問題と軒の出(妻側)の納まり・・・プロじゃないと分りませんね・・・たかが板の方向でも、いろいろ構造的に、意匠的に、経済的に考える事がいっぱいあるんです。・・・で、今は横方向で、化粧垂木4寸角になっています。その垂木の先端もちょっとデザインして、ジョイントもいろいろ考えて、出来るだけ構造をきれいに見せたいと思っています。

いつも大垂木が見えていますが、なかなかリズミカルできれいです。いつ?変わるのでしょう?それともずっと・・・・。たまには浮気して、ちょっと違う屋根も作ってはいますがね。

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2006年5月12日 (金)

建築用語辞典 構造

⑭背梁

春に完成した富野工務店に施工をお願いした「竹ノ塚の家」でも大きな松の背梁が居間に登場しています。背梁と言いながら3本も入っていますが、大きな吹き抜けのある家では、構造的な補強を考え、採用する事があります。細長い家でも有効だと思いますが、本当に背骨のように働く梁です。

建物の中央付近に桁行方向(建物の長手方向)で配置します。松の太い太鼓梁を平に使います。その背梁に肋骨のように、梁が掛けられます。構造的には太鼓梁を平に使うことは少ないのですが、この場合は水平力に抵抗させる為、平に使います。400×240くらいの断面がありますので、かなり大きな梁です。1本で端から端まで届かない時は、2本を継いだりしますが、構造的には1本の梁になるように継ぎます。

「背梁」のように構造計算にも出て来ないような、根拠の無い梁も実際には大きな地震時には働いてくれるでしょう。いろいろ書き込んでいますが、ほとんどが昔からの棟梁の経験や、様々な人の工夫から出てきたものです。私が採用するのも新しい発明ではなく、昔からの工法の応用です。金物の新しい技術の中で、伝統の技術も活かし、力学上なかなか表現されない「粘り」を建物に持たせたいと思っています。

背梁に採用する太い梁も、部材としては高価なものでは有りませんが、それを施工する為には技術が必要です。当然、手間暇掛けますので、工事費も多少増えます。本当に必要か?と聞かれると・・・???困ってしまいますが、ここがプレハブではない手づくりの良さではないでしょうか?

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2006年5月 4日 (木)

建築用語辞典 構造 

⑬ホールダウン金物

もう、どこかで書いてしまいましたが、阪神淡路大震災以降は標準で、木造2階建物でも採用しています。後に法律で使用が義務付けれれてからはN値法で算出して、取付けています。これも必要な数付ければ良いというものではなく、バランスが必要です。

基礎に埋め込むタイプと、土台に固定し、土台はアンカーボルトで基礎に固定するタイプがありますが、これも安全側に判断し、基礎から直接柱を固定しています。また、ボルトタイプとビスタイプがあるのですが、いろいろ考えるところはありますが、今はスッキリ納まって、割れの影響を受け辛いビスタイプを採用しています。出来れば施工の問題もあるので20KNタイプに統一しようかな?って思っています。私の設計では露出する場合も多いので、ビスタイプはスッキリするので助かります。

今後もいろいろ耐震性、免震、制振と変わって行くと思いますが、あまり時代の変化に左右されずに、バランスよく作って行きたいな~って思います。これから制振が私のテーマに加わります。

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2006年5月 3日 (水)

建築用語辞典 構造

⑫ジョイントエース

建築用の継ぎ手、仕口に使う金物です。Dボルトとか、鬼に金棒とか・・・いろいろ有りますよね。化粧で梁をほとんど見せますので、羽子板ボルトでは格好が悪いので、このようにあまり見えずに、しっかり繋ぐ金物を使用します。以前は箱彫りと言って、大きな穴を双方に空けて、そこからボルトを通して、ナットで締めていたのですが、断面欠損が大き過ぎて・・・。今はほとんどジョイントエースです。1個400円だったかな?金槌の頭のような部分にネジ穴があるもので、金物屋で全ネジボルトを買って来て、繋いで使います。

木を見せる(魅せる)のは結構大変なんです。いろいろな事を考え、工夫してやってます。小さな失敗はたくさん有りますが、徐々に進化しています。

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2006年5月 1日 (月)

建築用語辞典 構造

⑪根太45×60

一般的には公庫の標準仕様で根太は決まっているのかな?って思います。1階の床(大引きが909ピッチで入っている。)の根太が45×45、2階の根太(大体梁が1818ピッチ)が45×105ですが、いつからか?うちの一階の根太は45×60になっています。ピッチは和室も洋室も303です。ピアノを置く時などは大引きや根太のピッチを狭めます。ちょっと大きくしただけですが、予算はそれ程変らずに効果は大きいと思います。以前は廊下など1スパンの部分は連続する長い根太に比べ、たわみが大きくなるので、72×33?なんて根太も使っていましたが、今は揃えています。工務店によっては60×60の間伐材などを使う場合もありますので、そのまま採用していますが、出来れば床は過剰性能で良いかな?って思います。床鳴りは結構気になりますから・・・。

また今は常識になっていますが、随分以前からフローリングの下には、合板を捨て張りしています。棟梁に学んだりして、いろいろ工夫をしていたものが、今は世の中標準仕様になっているものが少なくありません。

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2006年4月30日 (日)

建築用語辞典 構造

⑩4寸角の柱

これは単純に120ミリ角の柱ですね。ほとんど真壁構造になっているので、4寸角を採用しています。太くて野暮ったい・・・という方も居るかも知れませんが、強度も105角の柱の3割アップになりますし、仕口などで切り刻まれますので、ちょっと大きめにしています。それと一番の理由は『杉』を使っている点かもしれません。杉は構造材に良いのですが、桧や松に比べると強度が小さいので、少し大きめの断面が良いですね。

4寸角でも筋交がダブルで入ると、真壁の場合、いろいろ納まりが悪くなります。うちの事務所ではチリを6ミリにしたりするので、何とか納まるのですが、極力筋交のダブルは避けたいと思っています。チリって、柱から壁が引っ込んでいる距離の事です。距離って言うとますます分りませんね?柱より壁が引っ込んでいるでしょう。通常は15~20ミリくらいあるのですが、うちの仕様ではスッキリ見せたいので、6ミリにする事が多くなっています。逆にチリが120ミリ??なんていうのもあります。

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2006年4月29日 (土)

建築用語辞典 構造

⑨追掛け大栓継ぎ・金輪継ぎ

ここをご覧の皆さんはどのような継ぎ手かはご存知でしょう。私が親切ならば、棟梁に学ぶ・・・なんて本から図面を引き出して、載せるのでしょうが、それは省いて・・・

何でこんな継ぎ手(梁を長手方向に繋ぐ・連続させる・延長させる?)を選ぶのか?結構この方が大切なんです。確かに昔の技術を活かした継ぎ手は格好良いのですが、手間暇かけてするには理由がそれぞれ有ります。

今、主流は腰掛鎌継ぎでしょうか?プレカットでよく用いられる継ぎ手です。材長も短くて済み、機械で加工が可能です。また下手な手加工よりは機械により精度良く出来ます。以前、プレカットが嫌いで手加工に頼っていた頃は『台持ち継ぎ』もかなり採用していましたが、これも機械では出来ないようで・・・。『昔は良かった・・・』になってしまいますが、木の癖はもちろん、継ぎ手の状況によって継ぎ手のやり方を、大工が考えたものでした。今はなかなか出来ませんが、同じプレカットをするにしても納得のいく継ぎ手や仕口を採用したいものです。

本題に戻って、この継ぎ手の欠点は材料を長く使うので、定尺もの(3,4メートル)では採用が難しくなり、また切り落とす部分も多いので不経済になる事です。良いところは金物に頼らず、粘りのある継ぎ手が可能になり、継いだ材を1本物のように扱う事が出来る事です。きれいでもありますね。昔はいろいろな継ぎ手を棟梁が考え出し、日本各地でも様々な、もっと言えば大工ごとに継ぎ手の仕様がありました。

私たち設計者が採用する継ぎ手、仕口に限らず、構造の考え方も人それぞれです。でも、はっきりしているのは『考えている人』と『考えていない人』がいる事です。考えていない人の為に建築基準法があるような気がしますね。最低限の基準として・・・

継ぎ手の決め方一つにしても、設計者、棟梁の考え方が出ます。これって実は大切な事なのですが、物だけが先走りしているようです。

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2006年4月18日 (火)

建築用語辞典 構造

⑧仕口・継手(手加工・プレカット)

木は強い構造材です。軽くて強いので、耐震性では有利な構造材ですね。欠点というか?構造上の問題点は仕口・継手などジョイントの部分の強度です。伝統工法では大工さんの知恵でいろいろ工夫されていますが、手の込んだものが多く、昔の手間が安く、材料が高い時代には可能でしたが、今は手間が高騰し、なかなか難しくなりました。単純な繋ぎ方で金物に頼るのが今の工法ですが、なかなか好きにはなれませんね。木造では粘りが欲しいですね。今まで書いてきた長い梁や太い柱も、時代には逆行していますが、木造軸組み工法では必要な事だと思っています。特に永く住むには必要な工法です。大地震でも倒壊はしない、また修復可能な造り方を目指してます。

今、主流はプレカットですが、これは手間を省き、早く工事をする為の技術です。決して精度を上げたり、強度を上げるためのものではありません。それでもプレカットのおかげで、木材の乾燥技術が進歩したり、金物が開発されたり、良かった事もたくさんあります。ですから、プレカットを受け入れるにしても、古いものを否定するのではなく、良い技術は残しながら新しい技術を取り入れる努力が必要です。

プレカットが嫌いなわけ・・・先ず、大工さんが墨付けをして、刻まないので愛情が減る?冗談ではなく、やっぱり人のした仕事では責任感が違ってきます。次に長ホゾ込栓が出来ない工場がほとんどだという事。粘りを期待したいのでここはこだわりたい。仕口に機械で加工した後が出てしまう事。どうしても機械で処理する為、削った痕が見える。仕口が弱弱しい。確かに金物で強度を期待するのですが、頼り無い。継手が選べない。木のサイズや、強度の問題、見せ方、力の掛かり方でいろいろな継手を選びたいのですが、腰掛アリ、カマしか選べない。・・・・いろいろ訳はありますが、それでも工夫をすれば、プレカットでも許せる仕様になります。確かに坪6000円や7000円じゃキチンとプレカット出来ないのは分かります。多少手作業が入りますが、機械で簡単な作業は省力化、スピード化を図り、大事なところは手を加える。こんなプレカット工場がたまにあります。そこだけが今は頼りです。昔からの付き合いの工務店は手刻みも出来ますし、返ってその方が喜んで作業してくれます。いつまで続くか?分りませんが、職人の技術は継承出来るようにしたいですね。

初めに書きましたが、木の強度は繋ぎ方で決まります。大工が変るといろいろな技術を見る事が出来ます。そして、それを知ったかぶりして伝えることも出来ます。まだまだ良い大工がいっぱい居ます。でも、その技術を活かしていません。もったいないですよね。大工の技術を活かしながら、新しい技術も採り入れ、丈夫で長持ち、美しい・・・そんな家を造りたいですね。

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2006年4月 9日 (日)

建築用語辞典 構造

⑦見せる(魅せる)

木に魅せられて・・・。木造の住宅を設計監理していて、一番感動するのはいつかな?って考えると、欲張りなのでいくつかのシーンが思い浮かびます。先ずは上棟の時。これが一番かな?丸太を製材する(丸太が切られて中身が見える)時も感動ものですが、何と言っても建て方が進んで、構造体が組み上がって、大垂木が組込まれた時・・・感動しますね。しばらくそのままにして置きたいと何時も思いますが、そうもいきませんね。

柱と梁が組み上がり、垂木が載ると家が一度完成したような気がします。きれいですよね。残念なのは、その後、サッシが付いたり、いろいろなものが留められて、足場も出来て・・・きれいじゃなくなります。

木造軸組みの美しさ・・・良いですよね。

構造の伏図を描く時にいろいろ悩みます。強度や施工性は、当然、考えますが、それだけじゃなく、如何に美しく、バランスよく組み上げるか?バランスの取れた、きれいな軸組みは、強度的にも優れています。見て、バランスが良い建物は安心です。そう思って設計しています。大きな梁が必要なところは大きく、必要のないところは小さく・・・当たり前かも知れませんが、バランスよく、力がきれいに伝わるようにすると、軸組みもきれいに整います。そうしたいと思ってます。なかなか予算が邪魔をして、思うようには行きませんが、此処はどうしても押し通したいところです。

話しが元に戻りますが、次に感動するのは、クリーニングの時に床の養生が取れた時ですね。もう、完成です。床の板、天井の板、漆喰、壁・・・スッキリまだ何も運び込まれていませんので、きれいです。

この完成した時も、上棟時に見えた木のほとんどが、まだ見えています。特に上を見ると・・・そのままです。きれいな木は見せておきたい。木の性能を十分発揮させる為にも露出度を上げたい。たまに度を越して、ログのようになってしまう事も有りますが、悪い事はありません。ちょっと野暮ったくなりますが・・・。

木は時間と共により美しくなります。住みながら楽しむ・・・なんて幸せなんでしょう。

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2006年4月 5日 (水)

建築用語辞典 構造

⑥建築構造金物(ステンレスプレート含む)

昔は「子はカスガイ」なんていうくらいで、そんなに多くの金物はありませんでした。ごく最近まで、金物といったらアンカーボルト、カスガイ、羽子板ボルト、釘、ビス・・・くらいですかね・・・良く見掛けたのは。

木造3階建てが可能になってから、急速に金物が出始め、大地震の発生からマスマス多くのメーカーが参入し、ありとあらゆる金物が出現しました。マツザワ設計では長ホゾ込み栓を標準仕様としていますので、あまり金物には頼りたくは有りませんが、良いものはドンドン使っています。基本的には木造ですから、金物に頼らない軸組みを作りたいと思っています。しかしながら阪神淡路大震災を見に行ってから、かなり考えが変って来ました。

震災以降、ベタ基礎+ホールダウン金物は我事務所の標準仕様になっていますが、その他にも筋交プレートはいろいろ試しています。昔の平金物+釘3本?これは完全に地震で外れていました。筋交に頼らない構造も意識はしていますが、今の法律では完全に貫構造・・・ということも言えません。とすると筋交プレートは必須です。それも外壁に厚板を打付ける工法をしている為、ステンレスのプレートも良く使います。ただ、構造的には合板による壁構造が短期的には強いのは確かですが、接着剤の問題、災害後の復旧問題、耐久性?など考えると、やっぱり軸組み構造なので、先に書いたように太い柱や長い梁を組みながら、粘りのある構造とし、耐力壁だけには頼らないようにしています。

最近よく調べるのはホールダウンに代わる金物です。5~10KN程度のものを探して、いろいろなところに使います。金物と頭は使いよう・・・なんてありませんね。工夫して、いろいろ使っています。

また、外張り断熱なので、外断熱用のビスも使わざるを得ません。必要な物は使いながらも、金物には頼らない・・・結構、大変ですが続けて参ります。何でも偏っては駄目です。昔からの技術の良い所は残して、新しい技術も取り入れる・・・あまりコマーシャルに乗ったような使い方はしたくありませんね。しっかり軸組みを見つめて、金物も決めて行きたいと思います。飽きずにずっと続けられる工法を探って・・・。

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2006年4月 2日 (日)

建築用語辞典 構造

⑤アンカーボルトの座金

マツザワ設計仕様では、建物の外周部のアンカーボルトの座金は大きなものを使っています。80×80×9ミリ ホールダウン用の座金です。但し、アンカーボルトがM-12なので、もう一枚座金を重ねて使っています。60ミリ角のM-12用の少し厚い座金を使う場合もあります。

これは標準の座金があまりにも貧弱で、小さくて薄いので、変形して土台にもぐりこんで、土台を裂いてしまいそうだからです。実際、締め付けを強くし過ぎると、座金が変形し、めり込んで行きます。

まあ、大地震が来た時しか、役に立ちそうもありませんが、座金の金額も知れているので採用しています。構造では力の分散・・・を意識して、設計しています。

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2006年3月23日 (木)

建築用語辞典 構造

④長ホゾ込み栓

構造の基準が随分変って、金物が多用されるようになりました。私の事務所でも阪神淡路大震災以来、ベタ基礎が標準仕様になり、HD金物も法律で定められる前から標準仕様とし、細かなところに粘りを要求する仕様になっています。

長ホゾ・・・これがプレカットでは曲者で、45ミリか60ミリしかホゾはありません。金物で止めるので、施工もその方が楽なのでしょう。でも、出来ればホゾは長いほど良いですね。上棟で建てた時に、しっかりしていて、揺れないので大工さんと鳶が一番分るかも知れません。但し、組む際にホゾは結構きつく作られているので(そうでないと意味が無い?)、シリコンのスプレーを使って、大きなカケヤ(木槌の化け物)で何度も叩いて、組んでいきます。組む時、大変なくらいで丁度良いんです。そこにくさびだとか、シャチだとか・・・いろいろ大工のアイデアが入ってきます。話しを戻しますが、長ホゾ込み栓はマツザワ設計の標準仕様です。そして、伝統工法を推し進める・・・なんて事は無く、昔の良いところと、今の技術を組合わせて作って行きます。金物もいろいろ調べながら、たくさん使っています。でも、金物は補助で、木組みで持たせたいと考えています。最後の粘りは木に期待しています。

ホゾを長くして、込み栓を打って、基本的にはそれで考えますが、N値法という引き抜き力の算定で求めた数値に足らない場合は、金物を補助的に加えます。まあ、最近の耐震基準では、補助どころかたくさん金物を必要としますが、全体のバランスで考えると、長ホゾ込み栓は優れていると考えています。これだけではなく、先に書き込んだ長い梁や太い柱も、全部込みで粘りの構造です。

この前も長ホゾ込み栓を出来ないプレカット工場だった為、手加工に変更してもらった現場があります。私はプレカットは好きではないのですが、飯能の細田材木さんに出会ったが為に、今は半分以上がプレカットになっています。下手な大工(ごめんなさい)よりは、精度があり、追掛け大栓継ぎなども出来てしまうんです。今では細田さん以外にも長ホゾの出来るプレカット工場を見つけて、何とかやってます。工務店がもう手加工だけではやって行けない時代なんでしょう。でも、手刻み出来る大工さんは残したいですね。

木が好きだと、今の簡単なプレカットなんてしたくなくなります。大工さんや職人さんが大好きになると、かなり制約はありますが、今、私が取組んでいる様な家になってしまうんです。困ったものですが、長い目で見ると、安くて良い家なんです。これが・・・

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2006年3月 1日 (水)

建築用語辞典 構造

③太い柱

マツザワ設計で太いって言うと、4寸や5寸、6寸じゃそのように呼びません。大体図面上で末口300と書いてあります。でも実際はもっともっと太い柱が多いですね。

先ずは太くない4寸、5寸の話しからしましょう。県産木材それも杉をほとんど構造に使用しますので、松や桧に比べると少し大きな断面が必要です。ですから、柱は皆4寸から始まります。飾りの柱は別です。隅柱や通し柱は出来る限り5寸にしています。建物の角は強くしたいのと、通し柱は周囲からの梁の欠き込みで弱くなりますから、少し太目が良いんです。昔の大黒柱もそのような考えで、太いのでしょう。

では、太い柱・・・栗の丸太が多いのですが、他にもケヤキ、アサダ、桜、楢、楡、胡桃、唐松、杉、桧、樫・・・何だかいろいろ使って来ました。

家のシンボルツリーでもあり、実際しっかりと家を支えてくれています。500キロから1トンをはるかに超える物まで、工事は大変ですね。

丸太で使ったり、角材にしたり、いろいろしますが、最近多いのは周囲をチョウナ仕上の様に、小さく殴っています。殴るといっても、デコボコに仕上るという事です。白太をほとんど取ってしまって、木目をきれいに見せる事が多くなりました。なかなか力強く、美しい柱になります。

たまに太すぎて、家が狭くなるような・・・悪乗りもありますが、それでも建て主さんも喜んで下さっています。たぶん・・・

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2006年2月26日 (日)

建築用語辞典 構造

②長い太い梁

古民家再生に関わる機会が1度だけ有りましたが、思ったより細い梁だった・・・と言っても、会津の家でしたので、それなりに立派な梁でした。梁の組み方自体がいろいろあって、長野や岐阜?あたりの民家の小屋組みより迫力に欠けましたが、頼もしい軸組みであった事は事実です。囲炉裏の煤で真っ黒になった梁はなかなか作り出せない色で、存在感十分です。

まあ、マツザワ設計の長い太い梁は同じでは無いのですが、安心感を得られるのと、色は黒くありませんが、木の色も木目も魅力です。ただ長い太いと言っても、理由があります。長いのは力を分散させ、ジョイント部分の欠点を出来るだけ避けたい、長ものを通す事で粘りを期待しています。筋交や耐力壁で支えるのではなく、軸組みの耐力、粘りを期待しています。合板による床剛性も大切な要素ですが、梁が長く、太いと床剛性も期待出来ます。力を一点に集中させずに、分散させる・・・これは構造で大切な事です。「長い」の説明はこれでお分かりかと思いますが、「太い」これはまた別物です。木と木は穴を彫ったり、削ったり、切ったりしながら繋いでいます。いくら長い梁でも、断面欠損が大きいと、短い梁の連続と同じになってしまいます。だから必要以上に太くなっています。どうやっても折れないくらいに・・・。一番特徴が出るのは、背梁と呼んでいる松の太鼓梁(断面が太鼓の形をしている、2面を削った丸太)です。平使いといって、普通の逆に平らな面を上下に使っていますが、これは建物の真ん中あたりに、背骨のように通して、力を分散させながら、しっかり本体を支える・・・そんな狙いで入れています。半分、飾りのような使い方をしていますが、大地震のような大きな力が加わった時には、しっかり働いてくれるでしょう。

また、ほとんどの構造材が杉のため、松などに比べ、多少断面を大きくしています。埼玉の杉は強度的には優れていますが、松や桧などに比べると弱い木なので、少し大きくして、丈夫にしています。良く使うサイズが120×240の梁です。あまり小さな梁は使いませんし、出来る限り長さも長くして、粘りを持たせています。既製の木材では出来ない話しです。

たまにですが、私の設計では梁に240×240とか、270×270なんていうものが出て来ます。梁成が大き過ぎると、大きな丸太からしか取れませんが、このように縦横同じ材は、多少細い丸太からでも取れます。そこで構造的に満足出来る場合は採用しています。また、天井の高さなどの関係で、梁成を大きくしたくない時も使います。なかなか迫力があって良いですよ。また、太い梁は火事になっても、芯まで燃えずに私達を守ってくれます。太い木は火にも強いんです。

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2006年2月12日 (日)

建築用語辞典 構造

ボチボチこちらもスタートします。そんな暇じゃないのですが、いつになっても始めないと、嘘つきって言われそうなので・・・。

①耐震・免震・制振

今、騒がれている問題ですが、此処ではマツザワ設計の中での話しにとどめます。簡単に言葉だけ説明すると、耐震は丈夫に固める事です。筋交・合板いっぱい。免震は建物に揺れが伝わらないように、基礎の部分で地震力を逃がしてしまう事です。基礎にゴムを挟んだり・・・。制振は字の通り触れを制限する事です。多いのは一階の揺れは仕方ありませんが、増幅する2階の揺れを抑えています。

今までの考え方は丈夫にして、建物が壊れないようにする耐震設計でした。でも、財産や人命を救うには、それだけでは駄目です。家具の転倒や建物の揺れ自体を緩和する必要があります。先ずは丈夫に・・・筋交や金物を使います。阪神大震災移行、マツザワ設計では法律で定められる以前に、ホールダウン金物を標準的に使い、基礎も全てベタ基礎としました。ベタ基礎は本来、地盤の悪いところで使われる工法でしたが、地震でハッキリ分ったのは、水平剛性(分らないですね?)を確保して、尚且つ、床下の湿気による腐り、そしてシロアリの被害を防ぐ事に役立つという事です。床下に空気を循環させるシステム(OMも含む)は生活の快適さだけではなく、構造的にも役立っています。床下の炭も同じように考えています。壁倍率と言う建物の強さの判断基準がありますが、構造的には今後もいろいろ解説して参りますが、様々な工夫でより安全に強くしています。

免震については、まだ予算的に無理があり、横浜の上星川の住宅で実験的に取組んだものがある程度です。出来れば免震が一番良いのですが、今後の開発で予算的に無理が無くなれば、全ての家で採用されるでしょう。そのためには特殊な構造に頼るのではなく、単純なシステムが必要です。今は各メーカーが我先にと開発していますが、メーカーの商売の道具ではなく、通常の工事に組み込まれるくらいになる必要があります。ただ、重い建物を地球から切り離して、地震力を伝えないようにしなければなりませんので、結構大変です。「新しい住まいの設計2001年5月号」に紹介されている、上星川の家は電車の振動を伝えないように、いろいろ工夫をしたものですが、これらは地震力を伝えない技術と共通するものが多いのです。実際、地震対策の部材、製品をいろいろ検討・採用しました。

制振も今の『上星川の家』に採用しています。今、一番取り込み安いのはこの技術かも知れません。比較的安く、揺れを抑える金物を付ける事が出来ます。増幅する2階の揺れを抑える事によって、2階だけが安全になるのではなく、建物全体に加わる力を減衰させることが出来ます。構造でマイナーな世界で『貫構造』が見直されて来ていますが、これも地震に真っ向から向うのではなく、力を分散させ、動きながらやり過ごす?ような考えでは、素晴らしいものがあります。

このようにマツザワ設計では、何か機械を組込むのではなく、通常の在来工法の中で何か?探りたいと思っています。そうすれば、誰でも簡単に採用でき、多くの方が地震の危険から救われる事になるかな?って思います。まあ、お金のある方は免震を採用しても良いかなって思います。そこそこ技術的には成熟して来ています。まだ高いけど・・・命が大切ですからね。いつ?大きな地震が来るのでしょう?普段の生活に関係ないところにお金を使うのは難しい決断ですよね。今は、より安全に・・・で考えています。

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2006年1月15日 (日)

ちょっと分けてみましたが・・・

なかなか難しいですね。どこに入れたら良いか?分らないものもいっぱい!ボチボチ解説していく予定です。もう少し増やしてからにしようか?考え中。最後の 、 が続くみたいでしょう?

構造
耐震・免震・制振、長い太い梁、太い柱、長ホゾ・込栓、アンカーボルトの座金、建築構造金物・ステンレスプレート・見せる、仕口・継手、追掛け・金輪、4寸角の柱、根太45×60、ジョイントエース、ホールダウン金物、背梁、大垂木、化粧梁のサイズ、

電気・衛生給排水
換気扇+タイマー、スイッチコンセントのプレート、調光器、フットライト、TOTOとINAX、照明器具、配線ジャクリ、消音、架橋ポリエチレン管、ボール球、蛍光灯、貯湯槽、トイレの防音配管、タンクレストイレ、

意匠・計画
建具のスリット、建具のハンドル、建具の框引手、石(タイル)と木の浴室、テーブル・椅子、M椅子、トップライト、玄関ドア、

生活
通気ドア、壁厚本棚、クローゼット・奥の棚、吹抜、キャットウォーク、簾・よしず、ルーバー窓、バリアフリー、階段の蹴上・踏面、ストリップ階段、階段の壁、階段の手摺、幅木30、押入内装、330ミリUP、ファミリースペースの机・本棚、手摺本棚、対面キッチン、アイランドキッチン、洗剤ポケット、防犯ガラス、

施工・材料
ルーフィング・ルフタイト・ルーフライナー、左官技術、大工技術、基礎の配筋、基礎の断熱、通気層、断熱材、ステンレス、ガルバリウム、イイヤネ・ガルスパン、モルタルR100、ジョリパット・リシン・ゆず肌・鏝仕上、鋼製束、コルクタイル、ポリ合板、和室天井和紙、障子紙、回縁、丸波鉄板、瓦、INAXの特注タイル、イソシアヌレートフォーム、スタイロエース、ネオマフォーム、

法規
ロフト、梯子、ロックウール、

健康
防蟻処理なし、床暖房、漆喰、ルナファーザー、オスモ・リボス・ワトコ・木肌美人・蜜蝋ワックス、床下炭、

環境
雨水利用、ガラス庇、ポリカ集熱、外棟ダクト、


カビ、割れ・反り・狂い、魅せる軸組、広葉樹の柱・梁、杉・桧、サワラ、近所の植木屋さんの木、階段板、中国タモ・ホワイトアッシュ・雲杉・スプルス・杉、伐採・葉枯し・製材、厚板、
小岩井の唐松、西川材、栗、桜、栃、ブナ、樫、胡桃、山桑、ミズナラ、

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2006年1月 5日 (木)

マツザワ設計建築用語辞典

先ずは思いつくままに部位、工法、商品名、部品名、メーカー・・・など単語などを並べてみます。それらを出来たら整理しながら、解説して参ります。

防蟻処理なし、耐震・免震・制振、長い太い梁、太い柱、ルーフィング・ルフタイト・ルーフライナー、長ホゾ・込栓、カビ、割れ・反り・狂い、建具のスリット、建具のハンドル、スイッチコンセントのプレート、通気ドア、床暖房、換気扇+タイマー、調光器、フットライト、壁厚本棚、クローゼット・奥の棚、ロフト、梯子、魅せる軸組、左官技術、大工技術、基礎の配筋、基礎の断熱、アンカーボルトの座金、通気層、吹抜、キャットウォーク、トップライト、ルーバー窓、広葉樹の柱・梁、建築構造金物・ステンレスプレート・見せる、断熱材、ファミリースペースの机・本棚、手摺本棚、対面キッチン、漆喰、ルナファーザー、オスモ・リボス・ワトコ・木肌美人・蜜蝋ワックス、杉・桧、サワラ、中国タモ・ホワイトアッシュ・雲杉・スプルス・杉、伐採・葉枯し・製材、厚板、ステンレス、ガルバリウム、イイヤネ・ガルスパン、モルタルR100、ジョリパット・リシン・ゆず肌・鏝仕上、仕口・継手、追掛け・金輪、4寸角の柱、小岩井の唐松、近所の植木屋さんの木、鋼製束、根太45×60、TOTOとINAX、雨水利用、バリアフリー、階段の蹴上・踏面、階段板、ストリップ階段、階段の壁、階段の手摺、照明器具、コルクタイル、ポリ合板、和室天井和紙、障子紙、建具の框引手、幅木30、押入内装、ジョイントエース、ホールダウン金物、回縁、背梁、大垂木、ガラス庇、丸波鉄板、瓦、INAXの特注タイル、石(タイル)と木の浴室、テーブル・椅子、M椅子、330ミリUP、化粧梁のサイズ、ポリカ集熱、外棟ダクト・・・・・

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2006年1月 3日 (火)

今年はマツザワ設計仕様の他にも

マツザワ設計建築用語辞典

こんなものも始めようかな?うちの設計図書や、私の会話の中に良く出てくる言葉、建材、工法・・・?いろいろ解説していきます。結構好き嫌いが有って、それほど多くはありませんが、今までの設計人生(大袈裟?)の中で整理されて来たものを紹介します。

まだマツザワ設計仕様もろくに進んでいないのに・・・

もう一つ・・・マツザワ設計カタログ?シリーズ別解説などもしてみようかな?     

S-HOUSE  スケルトン住宅

B-HOUSE  貧乏人の家シリーズ

M-HOUSE  マツザワ設計仕様

F-HOUSE   制約無しの機能・性能追及住宅

ブログでは『貧乏人の家シリーズ』があるので、その時に・・・かな?

正月に風邪引いて、暇なのでいろいろメモしていて、設計料の料率表なんていうものも考えましたが、まとまりませんでした。欲しい金額ともらえそうな金額のギャップが大きくて・・・。

                 

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