ボチボチこちらもスタートします。そんな暇じゃないのですが、いつになっても始めないと、嘘つきって言われそうなので・・・。
①耐震・免震・制振
今、騒がれている問題ですが、此処ではマツザワ設計の中での話しにとどめます。簡単に言葉だけ説明すると、耐震は丈夫に固める事です。筋交・合板いっぱい。免震は建物に揺れが伝わらないように、基礎の部分で地震力を逃がしてしまう事です。基礎にゴムを挟んだり・・・。制振は字の通り触れを制限する事です。多いのは一階の揺れは仕方ありませんが、増幅する2階の揺れを抑えています。
今までの考え方は丈夫にして、建物が壊れないようにする耐震設計でした。でも、財産や人命を救うには、それだけでは駄目です。家具の転倒や建物の揺れ自体を緩和する必要があります。先ずは丈夫に・・・筋交や金物を使います。阪神大震災移行、マツザワ設計では法律で定められる以前に、ホールダウン金物を標準的に使い、基礎も全てベタ基礎としました。ベタ基礎は本来、地盤の悪いところで使われる工法でしたが、地震でハッキリ分ったのは、水平剛性(分らないですね?)を確保して、尚且つ、床下の湿気による腐り、そしてシロアリの被害を防ぐ事に役立つという事です。床下に空気を循環させるシステム(OMも含む)は生活の快適さだけではなく、構造的にも役立っています。床下の炭も同じように考えています。壁倍率と言う建物の強さの判断基準がありますが、構造的には今後もいろいろ解説して参りますが、様々な工夫でより安全に強くしています。
免震については、まだ予算的に無理があり、横浜の上星川の住宅で実験的に取組んだものがある程度です。出来れば免震が一番良いのですが、今後の開発で予算的に無理が無くなれば、全ての家で採用されるでしょう。そのためには特殊な構造に頼るのではなく、単純なシステムが必要です。今は各メーカーが我先にと開発していますが、メーカーの商売の道具ではなく、通常の工事に組み込まれるくらいになる必要があります。ただ、重い建物を地球から切り離して、地震力を伝えないようにしなければなりませんので、結構大変です。「新しい住まいの設計2001年5月号」に紹介されている、上星川の家は電車の振動を伝えないように、いろいろ工夫をしたものですが、これらは地震力を伝えない技術と共通するものが多いのです。実際、地震対策の部材、製品をいろいろ検討・採用しました。
制振も今の『上星川の家』に採用しています。今、一番取り込み安いのはこの技術かも知れません。比較的安く、揺れを抑える金物を付ける事が出来ます。増幅する2階の揺れを抑える事によって、2階だけが安全になるのではなく、建物全体に加わる力を減衰させることが出来ます。構造でマイナーな世界で『貫構造』が見直されて来ていますが、これも地震に真っ向から向うのではなく、力を分散させ、動きながらやり過ごす?ような考えでは、素晴らしいものがあります。
このようにマツザワ設計では、何か機械を組込むのではなく、通常の在来工法の中で何か?探りたいと思っています。そうすれば、誰でも簡単に採用でき、多くの方が地震の危険から救われる事になるかな?って思います。まあ、お金のある方は免震を採用しても良いかなって思います。そこそこ技術的には成熟して来ています。まだ高いけど・・・命が大切ですからね。いつ?大きな地震が来るのでしょう?普段の生活に関係ないところにお金を使うのは難しい決断ですよね。今は、より安全に・・・で考えています。
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